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ロータリークラブでは職業観を通して、
友情ネットプロジェクトではバレーボールを通して、
未来へと繋ぐ“たすき”を大人がこの手で手渡せる、その尊さを実感しています。(天谷)




司会
 天谷実行委員長も、仙台でロータリークラブの活動をされているとお伺いしました、そのあたりのお話を頂けたらと存じます。

天谷
 まずは今回多大なる御支援と子供達との心暖まる交流を企画頂いた、東京お茶の水ロータリークラブ様に、あらためて心より御礼申し上げます。
 「神田神保町街歩き」の企画は、事前の準備はさぞ大変でしたでしょうし、お休みの日に約2時間強、ご案内を頂いた会員の皆様、そして休業のお店を子供達のために開けて待っていて下さった書店街の方々には、大変なご負担をおかけしました。おかげで子供達は貴重な経験を得ることが出来たと思います。

 バレーボールだけでなく読書が好きな子もいます。とっても欲しい本があったけど、家族へのお土産を優先して買えなかった子。もっと本を探したかったけど、友達に引きずられるように次のポイントまで移動して行った子。本より、お別れの時に戴いた抱えきれないほど沢山のお菓子に感激していた子。とにかくビルの高さに驚いていた子。自分達の我がままを聞いて下さったクラブの方々の優しさを、子供達はちゃんと覚えています。もしかしたらこの日の子供達の中で、「あの日の神田の方々との出会いが、自分の夢を育むきっかけになった」と言って、将来、書店街を闊歩する子がいるかもしれません。



 ロータリークラブは福島県各地にも在り、今回お世話になった子の中にも親戚がロータリアンという子がいます。全国組織のクラブならではのことであり、今回、子供達と東京お茶の水ロータリークラブの皆様の交流に接し、福島と東京とが心でつながったように思えました。また福島から随行した顧問の先生は、『福島のことをこんなに考え理解してくださる人が沢山いること、心強く感じました』と仰っていました。

 私も仙台でロータリークラブに所属し、社会奉仕事業に携わっています。仙台では市内の中学生への出前授業を年間7~9校企画しています。出前授業の中で中学生と共に考えるテーマは「自分が嫌いになったら」「目標や生きがいを見失ったら」「人と関われないとき」「一人で悩んでしまうとき」「誰も自分のことを分ってくれないと思うとき」とか、色々です。私は彼らに、自分のこれまでの生き様を見せながら、人生には何度も出会いや転機があって、諦めることは何も無いこと、誰でも人を幸せに出来る可能性を持っているということを伝えています。

 そして友情ネットプロジェクトでは一年間子供達に寄り添い、その中で個と個が共感しあい、子供達には友情を育む勇気、強さ、嬉しさを感じて頂くことが出来ると思っています。
 出前授業で出会う子も友情ネットプロジェクトで出会う子もどちらも現代の中学生の姿であり、彼らに対し、ロータリークラブでは職業観を通して、友情ネットプロジェクトではバレーボールを通して、どちらも大切なことを伝えていると思います。未来へとつなぐ“たすき”を、大人がこの手で手渡すことが出来る、そのことの尊さを実感しています。



「福島の君たちのことを私たちも思っている。
だから心に残るような思い出をプレゼントしたかった」というロータリアンの方の
言葉が心に残っています。(小野)


司会
 友情ネットプロジェクトの指導員をしている小野さんも、今回、街歩きから参加いただきましたが、子供たちの様子や印象などをお話しいただけたらと思います。

小野
 皆さんが、おもてなしの心で私たちを迎えて下さり、本当に感激いたしました。こうして自分たちを想ってくれている人たちがいることを、子供らも全身で感じて欲しいと思いました。
 到着したロータリークラブ会場ではその立派さに驚き、幾分緊張していたようでした。学校の体育館や教室で行われる行事では体験できない総会的な会を体験できることは、子供らにとって貴重な体験だったと思います。最初に飲み物を用意してくださり、それで緊張が少しほぐれた感じでした。神田の歴史と、福島を繋ぐ歴史を伝えてくれたことで親近感を感じ、耳を傾けていたようにも思います。
 ロータリークラブ様は、大人しい子供たちにも積極的に話しかけられ、それぞれの子の興味や個性を尊重して下さっている姿勢が印象的でした。
 ロータリアンの皆さんの子供たちへの想いを聞く事ができたことは、私にとっても貴重な機会となりました。あるロータリアンの方は「原発事故は私たち大人が生み出したもので、それを彼らにこの先何十年も背負わせる事になってしまった。我々が子供らにできる事は、君たちのことを私たちも想っているということを伝えること。だから今日この機会に、彼らの心に残る楽しい想い出をプレゼントしたい」と仰っていました。



 子供たちは見たことのない街を初対面の人たちと歩いて、ドキドキとワクワクが混ざっていたような感じだったと思います。本の好きな子はたくさんの本に囲まれ、手に取って瞳を輝かせていました。一人の子はワインの辞書を見つけて、福島には置いていない本ですごく欲しかったと言っていました。もちろんワインは飲んだことがないのですが、世界中で作られているワインから、色んな国の風土にまで想像を膨らませて楽しんでいたようです。瞳をキラキラさせながらそんな話を聞かせてくれて、とても嬉しく思いました。


全てを民間ボランティア活動で継続していくことは並大抵のことではありません。友情ネットプロジェクトをもっと多くの方に知って頂き支援の輪が大きくなることを期待をします。(牛島)>>>